『LOOKING BACK 2』
FHCL-2018(税込み\3.059)
「ちょっと寒いけど、みんなでSAME MOON!!」
DVD:FHBL-1002 VHS:FHVL-1002(税込み\7.140)
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  • ACOUSTIC GUITAR MAGAZINE VOL.9 
    2001年7月27日発売

 最後まで読んでいただいた方に特別プレゼント。BMGファンハウスのご厚意により小田和正ノベルティをいただきました。AかBのどちらか1つを選んでください。
(A)写真左、「風の街」メモスタンド
(B)『LOOKING BACK 2』進化型ボールペン
以上をそれぞれ2名様にプレゼントいたします。

応募期間:11月1日〜12月31日まで

お一人様一回一点限りの応募とさせていただきます。

応募受付は終了いたしました
 このインタビューはリットー・ミュージック発行のACOUSTIC GUITAR MAGAZINE VOL.9の表紙・巻頭取材で行ったインタビューのアウト・テイクである。2001年5月1日に事務所FAR EAST CLUBにて小田和正氏単独インタビュー2時間、佐橋佳幸氏と小田和正氏の対談で1時間と、計3時間のロング・インタビューを行った。取材のメイン部分はもちろんACOUSTIC GUITAR MAGAZINEに掲載している。25635文字に及ぶインタビューのため、紙面上カットしなくてはならなかった許諾範囲以内のインタビューの一部をこのWEB上に掲載する。ACOUSTIC GUITAR MAGAZINE VOL.9を読んで、プラスこのWEBを読むとさらにディープな内容がわかるはず(まだ購入されていない方はこちらへ)。
 なお、このWEB掲載を使用許諾していただたいた、BMGファンハウス、FAR EAST CLUB、リットー・ミュージックの関係者の方々に、この場を借りて感謝いたします。
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みなさんから見て“小田和正”というとイメージ的にはピアノのイメージが強いはずである。しかし、「ラブ・ストーリーは突然に」などのソロ活動となると、エレキ・ギターをもつ姿は記憶にある。また、初期のオフコースを知っている人なら、ギタリスト=小田和正というのが見えてくる。そう、小田和正の楽器体験はギターからスタートしている。
 このインタビューは本来1時間予定だった。しかし、オフコース時代からの話を聞いていたため、本題であるはずの『LOOKING BACK 2』までたどり着かず、対談後さらに小田和正氏のインタビューを1時間やることとなった。歌い回しとは正反対のべらんめぇ口調は意外であり、ショックもあったが(笑)、音楽について深く濃い話を聞けた貴重なインタビューだった。ここでは、『LOOKING BACK 2』についてコボレてしまった話をまとめてみた。
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――『LOOKING BACK 2』についてですが、全11曲の中で最後セレクトした曲は何でしたか?
小田:「こころは気紛れ」だな。前にうまくいかなかったから「どうかなぁ」思ったけど、でも今回は良い形になったからな。
――CMでも使われていた「めぐる季節」はなぜ入れなかったんですか?
小田:それはね、TVコマーシャルでやるって決まってから入れようかと思ったんだ。オケもできて別に悪くなかったんだけど「まぁとりあえずいいか」って急に気分がのらなくなっちゃって、入れなかったな。
――ツアー“SAME MOON !!”でも披露していた「言葉にできない」は?
小田:展開がなかなか手強いぞっていう気持ちがあったんだよな。だけど、たまたまこの前のライヴで歌ったときに、もし入れるとしたらこの感じでいいかなと。これはすんなりライヴを軸にやってみたって感じだな。
――最新シングル「風の街」ですが、なぜ、語ることになったんですか?
小田:サビはJRAのCMで使われることもあって全体像も最初からあったんだけど、俺の意識としてはAメロばかり気になってたんだよな。ちょっと心情的な歌詞だったし、メロディもあんまり動かないことを考えて抑え気味で歌うんだけど、なかなか伝わんないなと思って。そんなときに語った方が伝わるかもしれないと。しかも音楽だし、ただ語るだけでもなんだから歌をバックにバランスを取って語れねぇかと思って入れてみたら面白かったわけだな、これが。だけどスタッフは「おもしろいですね」って誰も言わねぇんだよ(笑)。ちょっと迷ったんだろうね。でも、また歌に戻るのはとっても消極的にしか思えなかったんだよね。自分のなかでは形にしようと思ったけど、どうも確信がなくてね……。外で恥かくのは嫌だし。でも歌ってるのも語ってるのも自分だったから説得力ないなと思ったわけさ。それで、説得力を出すために男の気持ちとして3人であの歌詞をシャウトしてほしかったんだよね。俺がシャウトして張るには低いからさ。そのときにスタッフから「それならおもしろいかもしれない」って言ってね。でもね、それでも確信がないわけさ。そういうのを聞いたこともないし、俺が丁寧に歌ったほうが好きだっていう奴もいるし。そうなると「もういっちゃえ」ってなるしかないわけで、3人に来てもらった。プレイ・バックして俺のセリフと合せて「これだよな!」とか言ってもスタッフはまだ返事しねぇの(笑)。
――(笑)。そ、それはかなり孤独ですよね(笑)。
小田:「いいんじゃないっすか?」とか言うんだけど、ヨイショしようっていう気がないみたいで(笑)。語りも最後までどのくらいのトーンでどうやっていいかっていうのは悩んだね。でも「あれはやってみれば良かったな」って思うのは嫌だったのよ。無難にいくよりはちょっとおもしろいことやってやろうと思って。
――でも語ったことによってより詞が伝わりやすくなりましたよね。
小田:俺はその方が良いと思ったからね。
――今後はどうなりそうですか?
小田:それはまだわからないね。ただシングルですっていうローテーションの中では作らないけどね、何かないと。例えばJRAみたいなこととかね。単独でシングルといわれても「何?」ってなっちゃうよな、きっと。カップリングでそれこそラップをやってみたり、ポップでない曲を思いつきでいいからやってもいいかなと思ったね。でも、訳のわかんない前衛的なことはやらないだろうけど。そういうことができるのはカップリングだからね。
――ありがとうございました。


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コボレ話:ACOUSTIC GUITAR MAGAZINE Vol.9の表紙撮影。小田さんと佐橋さんはギターを手に撮影が始まった。そうすると、小田さんが「夜空ノムコウ」のコードを弾き始め、すかさず佐橋さんも入り、セッションとなった。
 
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