「エフェクターは何から買えばいいんですか」というような質問がよくくる。音楽ジャンルによって使うモノは変わってくる。ロック系の場合、オーバードライヴやディストーションなどの歪み系が一番最初に必要だろう。練習スタジオなどで置いてあるアンプがマーシャルやブギー、ピーヴィーなどならアンプだけで結構歪ませることができるが、JCなどのアンプだとこれだけでは歪みが足りなくなるからだ。。ハードな音楽をやりたければディストーションがいいだろうし、ライトなサウンドを目指すならオーバードライヴと使い分けるといい。
 そして、ディレイやコーラスなどの空間系が必要となってくる。ディレイはギター・ソロなどで使うだろうし、コーラスはクリーン・サウンドのストロークやアルペジオに効果的使えるからね。結局、歪み系のエフェクターとコーラス、ディレイがあればたいていの音楽は対応できるのだ。  最近、クオリティーの高いフット式マルチ・エフェクターも多く発売されている。いくつものエフェクターを好みに応じ使い分けることができ、操作も足でできることからライヴなどで大活躍している。昔のマルチエフェクターは、歪み系のサウンドがデジタルになってしまい、音が悪く、歪みだけコンパクト・エフェクターを使うなんて事も多かった。しかし、現在ではその問題は解消され、アナログな歪みを体験できるようになっている。しかしながら、マルチ・エフェクターのノイズが少ないというメリットがギター・サウンドの本来持つ荒さにマッチせず、あえてコンパクト・エフェクターを使うミュージシャンも未だに多い。さらに、現在の音楽シーンでいえばオーバードライヴをブースターとして使うギタリストはかなり多いのだ。
 私が最初に買ったエフェクターはオーバードライヴ。マルチ・エフェクターは当時高価なモノだったので、コンパクト・エフェクターを買いそろえていった。ディレイ、イコライザー、コーラス、ワウなどと気がついたら数十個。アナログ感覚で使えるのがわかりやすいし、なんたって手軽さが良かった。そして、ラック式のマルチエフェクターに入っていった。80年代はアメリカのスタジオ・ミュージシャンの間でラックがはやっていたし、90年代初頭はコンパクト・エフェクターのブームとなった。日本も5年ほど遅れる形でブームとなっていた。マルチもコンパクトもメリット、デメリットを持っている。でもどれを使おうと、大切なのは「どんな音にしたいか」ということを把握していないと、どんな機材を買ってもただのガラクタになってしまう。「こんな音にしたいからコレを買う」という意識は持っておこう。